正代の15日間を振り返る~令和4年春場所~
いろんな意味で歴史に残ってしまった大関正代のカド番脱出劇を振り返っておこうと思います。あんまり見られなかったので。
※相撲そんなに詳しくない人間が書いてるので、内容もペラッペラな感じですが個人的なメモなのでツッコミはなしでお願いします。
場所前
「今場所はカド番なので、かたくならないようにしたい。それが一番。まずは8番。とりあえずは勝ち越しを目指していければ。コロナにかかったことを感じさせない相撲を取りたい」と気合いを入れた。
初日 ●1敗
○大栄翔 押し出し ●正代
朝霞の星・大栄翔がらしい相撲で勝利。
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二日目 ●●2敗
○隆の勝 押し出し ●正代
小結隆の勝が持ち味を生かした押し相撲で勝利。ほとんど初日のリプレイみたいな取組なんだが。
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三日目 ●●●3敗
○逸ノ城 寄り切り ●正代
苦手の逸ノ城に防戦一方、堪えきれず寄り切られる。先場所も負けてたよね。
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取組後はオンライン取材に応じずに会場を後にした。
四日目 ●●●●4敗
○宇良 送り出し ●正代
あっさり腕を取られ、送り出される。負けた後の土俵下の顔が見てられないものになってくる。
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大関が2場所連続の負け越しで関脇に陥落し、翌場所10勝すれば復帰できる現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降、カド番大関が初日から4連敗するのは、92年九州場所の霧島に並びワーストとなった。その時の霧島は8日目から休場し、大関から陥落している。
五日目 ●●●●○1勝4敗
○正代 上手投げ ●阿武咲
ようやく初勝利。阿武咲の押しに簡単に引かず、よく堪えたと思いました。初日とか二日目の感じだと簡単に押し出されてたよ……。
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仮にも大関が勝ったのに「よかったね~」感溢れる場内、こんなのでいいのかと思うが本当に勝てる気配なかったしよかったよ……。
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取組後は今場所初めてオンライン取材に応じたが、まだ声がかすれ、せき込む場面もあった。この白星で流れを変えたい。「初日が出たんでこの調子でいけたら」と立て直しを誓った。
初日から4連敗した霧島は8日目から休場し、大関から陥落している。それでも正代は「とりあえず15日間取り切って、結果は後からついてくる。(カド番は)考えないようにしています。これをきっかけに変わってくれたら。初日が出たんで、この調子で行けたらなと思います」と必死に前を向いた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「これから長いけど一つ一つ勝っていくしかない」と話した。
陸奥親方も令和の世になってこの件掘り返されると思ってなかっただろうに……。
かど番脱出へ残り10日間で7勝。険しい道になるが「とりあえず15日間取りきって、結果は後からついてくると思う。そこは考えないようにしている。今日みたいに思い切り圧力をかけて、前に攻められるような相撲取りたい」と意気込んだ。
六日目 ●●●●○●1勝5敗
○玉鷲 突き出し ●正代
The電車道。流れが変わらん!!!
鶴竜親方からはこんな金言。
正代が玉鷲に圧倒されて5敗目を喫しました。
— 朝日新聞 大相撲担当 (@asahi_osumo) 2022年3月18日
テレビ解説の鶴竜親方は、正代の心中を推し量って言いました。
「心(しん)の部分、心(こころ)の部分が大きい。それ一つで変わると思う。気持ちが落ち込んでしまうと、力を出し切れない。まさに今の正代が、そういう状況だと思います」
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YouTubeは動画がなかった。
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初日を出して「連敗しているときよりは気分的に悪くなかったけど、負けが込み始まるときついところがある」と表情を曇らせた。
前日、横綱照ノ富士から2場所連続金星を奪った玉鷲の突き、押しの威力にアゴがのけ反り、なすすべなく土俵を割った正代に、協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「立ち合いの気力不足。気力というか気持ち。もっと気迫を前面に出して(ほしい)」と叱咤(しった)激励の言葉を投げかけた。
七日目 ●●●●○●○2勝5敗
○正代 掬い投げ ●明生
同じくコロナ復帰後で波に乗り切れない明生に攻め込まれるも凌ぎ、土俵際で掬い投げ。ある意味正代っぽい勝ち方で2勝目。
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攻め込まれる内容を振り返り「立ち合いはよく当たれたのかなと思います。ちょっと起き上がるというか、浮足立って前に出てしまった。本来だったら組み止めて寄り切りたかった。引き込むような形になってしまった。直さないといけない。内容は置いておいて勝つことが大事」と話した。
かど番脱出に、依然として苦しい状況に変わりはないが、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「結びの一番だから、これぐらいの気持ちで取ってほしい」と、この日は闘志が相撲に表れていたことを読み取った。
中日 ●●●●○●○○3勝5敗
○正代 寄り切り ●霧馬山
やや強引ながらも霧馬山を振りほいて、そのまま寄り切り。今場所初の連勝。
そして伝説のあの応援幕が登場。
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この日の館内には、激励メッセージで「正代直也の『直』は立ち直るの『直』」と書かれた垂れ幕を掲示する観客の姿もあった。本人の目には入らなかったというが、ファン思いの正代は「せっかく応援していただけているので。期待に応えたい、いい相撲を見せたい思いはあるので、応えられるようにはしたいです」と巻き返しを誓った。
九日目 ●●●●○●○○○4勝5敗
○正代 寄り切り ●豊昇龍
一度も勝ったことがなかった豊昇龍相手に、一度は土俵際まで押されるも押し返し勝利。
実はこの日は偶然リアルタイムで見られたんですが、取組前から立ち直る通り越して開き直るくらいの表情で「オッ?」と思って見ていました。
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7日目からこれで3連勝。とはいえ、カド番脱出は依然として厳しい。
過去10年のカド番大関で、勝ち越したのは30例。このうち、9日目で5敗していたのは1例しかない。正代はまだ大関、関脇と対戦していない。
それでも、序盤戦とは表情が違う。前日は観客席に「正代直也の『直』は立ち直るの『直』」と記された横断幕が掲げられた。この日は、ファンが持つ「正代」と書かれたタオルが目に入ったという。
十日目 ●●●●○●○○○○5勝5敗
○正代 押し出し ●遠藤
巧い遠藤に何もさせず圧倒。とうとう星が五分に。
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この苦境から我慢強く勝ち星を重ねることで、相撲内容も上向いてきた。普段は後ろ向きな発言が目立つが、「初日が出たおかげで心に余裕ができ始めた。それが相撲に表れてきた」。冷静に自分と向き合うゆとりが生まれている。
十一日目 ●●●●○●○○○○○6勝5敗
○正代 突き落とし ●宝富士
ベテラン宝富士を突き落としで破る。ようやくいい意味で落ち着いて相撲取れてる感じが。
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十二日目 ●●●●○●○○○○○○7勝5敗
○正代 寄り切り ●貴景勝
前日にカド番脱出を決めた大関貴景勝を圧倒する一気の相撲。そんな相撲がとれるなんて。
とうとうカド番脱出王手まできた。ていうか、大関同士の一番が12日目ってどうなん…。
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正代ガールかわいい。
十三日目 ●●●●○●○○○○○○●7勝6敗
○琴ノ若 寄り切り ●正代
この日もリアルタイムで見れたんですが、立ち合い見て「あっ…だめそう…」と思ったら本当に負けて悲しかったです。
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勝てばかど番脱出の一番で「意識しちゃうところはあった。流れを止めたくない気持ちはあったんですけど(動きが)すごく硬かった」とこぼした。
十四日目 ●●●●○●○○○○○○●○8勝6敗
○正代 掬い投げ ●髙安
優勝に向け、負けられない髙安から猛烈に攻め込まれ、土俵際に追いやられるも伝家の宝刀掬い投げで逆転の勝利。不可能と思われたカド番脱出を成し遂げる。
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1敗と好調だった相手に勝ち越しを決めて、「相手の相撲になったんですけど、最後まで、あきらめなかったというか。何かしようとしたのがうまくいった。諦めなかったのがよかったと思います」と、うなずいた。
千秋楽 ●●●●○●○○○○○○●○○9勝6敗
○正代 寄り切り ●若隆景
髙安が負けていたので、若隆景が勝てば若隆景の優勝が決まる一番。若隆景に攻められるも、うまいことつかまえてそのまま寄り切り。賜杯の行方は優勝決定戦に持ち越されました。(その後の結果は知っての通り)
ある意味優勝争いの台風の目となりました。(本人は優勝争いしてない)
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「昨日勝ち越してなかったら相当緊張したと思う。伸び伸びやれました。好調と分かっていたので、当たり負けしたら厳しいなと思っていた」と振り返った。
まとめ
「正代直也の『直』は立ち直るの『直』」はまじで流行語大賞になってもいいと思う。